2002(平成14)年度 第32回市保連総会


1.2001年度市保連を振り返って  2001年度市保連会長 

2.2001年度活動報告書

3.2002年度活動方針


2001年度市保連を振り返って  2001年度市保連会長 

 ゴールデンウィークも終わり、連休中の疲れはとれたでしょうか?

 また、父母会総会は無事終わりましたでしょうか?

 各保育園父母会では、新入園児の父母を迎えるとともに、新しい3役(4役)を始め新体制のもとで、平成14年度の父母会が動きはじめていることと思います。

 さて、2001(平成13)年度の市保連を振り返るとき、喜ばしいことなのか、または逆に力が至らなかったのか、お泊り(合宿)保育以外は特におおきな動きはありませんでした。

2001年度の主な活動

(1)     各父母会活動の様子

(2)     お泊り保育について(現状と問題点、次年度への取り組み)

(3)     市保連行事の企画・実施

(4)     むさしの子どもまつりへの参加

(5)     武蔵野市保育問題協議会(保問協)、武蔵野公的保育・福祉を守る実行委員会(公的保育を守る会)への参加、協力

(6)     保育に関する全国、および都などの署名協力

(7)     市の動きについての報告・対応(第二次調整計画・子育てプラン武蔵野)

(8)     武蔵野市学童クラブ連絡協議会(学童協)への協力(入所アンケート、署名など)

(9)    ランドセル販売

(10)    子育て支援に関する海外視察報告会の実施

 このような中、良かったところは次の点ではないでしょうか。

(1)      市保連行事盛況に行われる

昨年度、すなわち2000(平成12)年度に引き続き、スポーツ的行事と文化的行事を一本化してからの2年目となりました。今年は1/14(月・成人の日)に武蔵野公会堂で劇団「バク」によるマスク人形劇(三匹の子ぶた)を観賞しましたが、有料入場者数が345名にものぼり、立ち見の方が出るほど盛り上がることが出来ました。これも、企画・運営に直接携わった北町保育園・境保育園父母会をはじめ、参加者を呼びかけてくれた各父母会の協力のおかげでもあり、改めてお礼を申しあげます。

(2) 堀井保育課長による海外視察報告会の実施

武蔵野市が昨年秋に、スウェーデン・ドイツの保育行政の視察を行いました。そこで、海外視察に参加した現職保育課長の堀井建次氏(現秘書課長)をお招きし(これは過去の市保連としては画期的なこと!)、2月の定例会(2/15・金)を利用して、その報告会(研修会)を行いました。

    父母・保育士36名の参加でしたが、保育先進国としてのスウェーデン・発展途上国といわれるドイツにおける子育て支援の様子がよく分かり、参加者にとっては有意義な時間が過ごせたことと思います。

(3)   各父母会活動の情報交換が例年より多めに行われる

市保連全体で検討しなければならない大きな問題点が数多くなかったこと、係り分担を1園1役にしたこと、市保連行事を一本化して2年目であったことなどにより、各園、および父母会活動の情報に多くの時間をとることができました。

たとえば、

@    お泊り(合宿)保育、または代替行事の取り組み方

A    園・父母会との共催、または父母会主催行事の運営

B    全国署名の取り組み、および用紙の配布方法

C    クーラー・改修工事・移転など各園単位で問題になっていること

などを、毎回の定例会に取り上げることができました。

 公立9園、民間4園(内認可外1園)という多種多様な13園の父母会が集まっている組織であり、市保連本来の役割である情報交換は例年と比較し活発に行われました。

(4)       学童クラブ土曜日開所時間に関わる署名運動の協力

2002(平成14)年度から小中学校完全週休2日制に移行するのに伴い、市は全小学校に土曜教室を設ける代わりに第1・3・5土曜日の開所時間を11:30にすることを打ち立てました。市保連としてもその内容、および説明が不充分ということから、全面的に協力いたしました。学童協を中心に僅か3ヶ月程の期間に1万8千以上の署名を集め、その中のほんの一部ではありますが、市保連としても力になれたのではないかと感じています(しかし、学童協はこの取り組みによって市から新たな問題が出されました)

 

さて、逆に反省すべき点も以下のようにあります。

(1)  市保連ニュースの配布は時々滞った

    昨年度、すなわち2000(平成12)年度から、せっかく公立保育園でもウォールポケットを使っての市保連ニュースが配布できるようになったのにも関わらず、充分なニュースが発行・配布ができませんでした。全父母に市保連の活動や様子をお知らせできなかったことは遺憾であり、会長をはじめニュース発行担当は大いに反省しなければならないことです。

(2)  お泊り(合宿)保育に対する取り組み方が中途半端

  2001(平成13)年度から、お泊り保育に対して「たとえボランティアであっても、保育士の参加は一切禁ずる」という市からの徹底した指導が入り、前年度の市保連でも後半はこのことに関しては多くの時間をさき、取り組んでまいりました。

 公立保育園・保育士が完全()撤退した中、従来通りの方法で行った園が2園(東・北町)、当該児童の親も一緒に行った園が2園(桜堤・境南第2)、親子遠足などの代替行事をおこなった園が5園{南・吉祥寺(一泊)・千川・境・境南}ということになりました。市保連といたしましては、最終的には各父母会の判断に任せることにしていましたが、

過去の経緯、および今後の流れを考えたとき、

@    市保連でのお泊り保育を実施することの意義の浸透・理解

A    保問協を通じて、公立保育士へのお泊り保育参加への提言

  が実施できなかったことは、充分反省すべきところです。今後、お泊り保育が尻すぼみになったとき、今年度の市保連の至らなさ・活動がその分岐点になったこととは否定できません。

 

以上の事柄、および各父母会市保連担当者からの要望を配慮すると、新年度はつぎの点に考慮し、活動していただきたいと思います。

(1)       係り分担は、今年度を踏襲して1園1役にする。

また、地域性を考慮した方がよいのではないかという意見もありましたが、その年度年度の担当者の意見 ・希望を尊重する。

(2)      定例会は各父母会・他団体の定例会を考慮し、現行の第3金曜日、1900〜を原則とする。

(3)       市保連本来の役割である、各父母会の情報・活動が充分話し合えることを活動の重点とする。そして、定例会や行事・学習会などを通して、父母の交流を深める。

(4)       市や都・国の保育行政に対して常に関心を持ち、定期的に情報を流しながら、市保連のみならず各父母会の活性化を図る。

(5)       内部活動としては、引き続きお泊り保育のことに対しては充分話し合っていただきたい。また、外部に対しては、市からの指導を受けた学童協の活動にも目を向け、出来得る限り協力していただきたい。

(6)       市保連ニュース作成担当者を確立(事務局の強化)し、定期的にニュースを発行する。

(7)       出来れば市保連ホームページを作成してもらいたいが、電話連絡とは別にメールでの連絡・情報網を作成してもらいたい。

 

 2001(平成13)年度の総括を勝手に述べさせていただきましたが、これまでの会長経験を振り返り、また見方を変えれば、過去3年間の総括ともいえます。

 市保連ニュース配布差し止めから始まり、子育てプランの原案ともいえる「武蔵野市地域児童育成基本計画」の策定委員会、および2001(平成13)年度からはじまった「武蔵野市第3期長期計画第2次調整計画」に対する取り組み、市職員適正化計画に伴う用務員・調理士の嘱託化問題、お泊り保育への職員協力の差し止めなど色々と困難な問題点がありましたが、お泊り保育以外は、市保連としては最大限取り組んできたのではないかと思います。

 3年間、市保連をやりたいようにやらせていただき、各父母会や父母の方々には数多くのご迷惑をお掛けしたことと思います。また気配り・心配りなど行き届かないところも多々ありましたが、皆様方のご支援とご協力のおかげで楽しい3年間を過ごすことができました。本当に、ありがとうございました。

 最後に、私事で恐縮ですが、子どもが年長組になり保育園最後の年でもあるので、2002(平成14)年度は父母会3役として園内であばれるつもりです。新世紀に入って2年目ということもあり、新年度は新しい風を市保連に巻き起こして頂きたいと思います。毎年懸案でもあるお泊り保育の問題もありますので、出来れば、公立の父母会から会長に立候補、または選出されることを希望いたします。

 検討課題を残して会長職を辞することは誠に申し訳なく思いますが、以上の点を考慮していただきたく、新スタッフでの運営・活動を期待いたします。

 

2001年度市保連会長